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『阪急電車』有川 浩
2008/02/25(Mon)
阪急電車
有川 浩
4344014502

つるつるっと読むと万人に受けそうな恋愛連作小説集ですが、実は更に踏み込める楽しみ方もあると思います。
まず阪急電車に思い入れのある人。高知に縁のある人。地方や地方都市の田舎暮らしの逞しさを誇れる人。
ここからだんだん条件が細かくなってきますが、折れそうになりながらも強さを持ったヒロインたちや軍オタ記述にニヤリとできる今までの有川さん作品の読者。図書館通いをしている人。
恋愛に夢や憧れを抱いている人、もしくはその気持ちを忘れずにいる人。若い人は、可愛らしい恋愛の始まりに理想を描くことができるでしょうし、年齢を重ねれば多少の落差はあってもそれが可能であるともわかります。半年も彼女に手を出さないってありえねーとか、食事だけのデートありえねーとか切り捨ててしまうのはもったいない。けっこういるもんです、むしろ夢見がちでお行儀の良い男性って。
一方、苦い恋愛、女性のおっかない本性や交友関係に経験値のある人。本編にあるように、女性のおっかなさは本質なので年齢ではないのですよね。そんでもって、女性はなんだかんだで見た目が勝負であることに間違いないです。いくら花嫁さんが着飾っても、そこに篠原涼子がいれば敵わないのが現実です(じゃあ不細工はどうすればいいのかといったら、篠原涼子は呼ばないか、真の親友である篠原涼子を連れてくるかです)。

自分は関東より西には土地勘がない人間ではありますが、その他にはあてはまる部分が多い!ので一皮剥いたところまで楽しめました。
羽田空港の近くの公園で、「ジャンボが着陸リトライしてる!かっちょいー!!」と呟いたのを、その場にいた女性陣に思いっきりスルーされたことがあります。プロペラ音に空を見上げ、民間ヘリが旋回しているのを目撃し、その辺りの地名をニュース検索してみたりします(お祭りや催し物などの報道がヘリの確率高し)。図書館へ通ううちに顔見知りの司書さんができて、自分の読書傾向をさらすことに気恥ずかしさを覚えてます。
「生ビールのナマ」って翔子の「生で…!」にかかってるのでわ!(うひゃひゃ)とか年下ちゃんを誘った時の金勘定の気配りとかわかるなーと、ちっとは酸いも甘いも噛み締めたことのある、作者ご本人と同世代の自分なりの楽しみ方をしてみました。もっと年輪を重ねれば、更には時江さんのように微笑ましく読めるのかもしれません。

☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 8/10

ウケたのは、後書きの「ばっちこい状態」です。
自分にはとてもわかりやすいし日記でも使ってらっしゃるのでご本人は好きな言い回しのようですが、恋愛小説♪と思って手に取った女性にわかるのか?方言と思われるのでは…稲中ネタともずれるし(笑)。
野球の練習で使う、守備位置(この場合編集さんだろう)で「バッティング(原稿)来ーい!」。垣間見える有川さんの男らしさがおかしいです。

BookwormさんにTBさせていただきました。
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コメント
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初めまして。
TB&コメント有難うございました!

恋愛小説だけには収まらない、収めたくないお話でしたね~。
往路と復路の時間経過や構成がすごく良くって、そこも魅力のひとつでした。
2008/02/25 14:45  | URL | すずな #-[ 編集]
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すずなさん

わざわざのお越し、ありがとうございます!
折り返す時に半年ほどを挟んでいるのが成功の元と思います。
時江さんと誰かが再会するお話も読んでみたかったですけど、蛇足になってしまうのかな…。
2008/02/27 10:45  | URL | sumi #ym9aptUY[ 編集]
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